インターネットの大元となった「ARPAnet」
1967年、パケット通信を使ったネットワークの研究が始まり、アメリカの4つの大学や研究機関を接続し、科学者たちがコンピューター上のデータを共有することを目的としたARPAnet(アーパネット)の運用が開始されました。
このARPAnetが、やがてインターネットとなっていくのです。
このように、インターネットの大元となったARPAnetがアメリカ国防省
傘下のARPAによって開発されたため、軍事目的だったと解釈されているのではないかと思われます。
冷戦下のソ連の脅威も関わっていたことを完全に否定することはできませんが、詳しく見ていくと興味深い事実があるものですね。
ARPAnetの成功に着目した全米科学財団(NSF)は、各地のスーパーコンピューターをARPAnetの技術で結ぶNSFnetを構築しました。
NSFnetは全米の大学や研究機関のネットワークを相互に接続して利用で きるネットワークであり、ネットワークとネットワークを結んだネットワークと いう意味で、「インターネットワーキング」、略して「インターネット」と呼ばれ るようになりました。
NSFnetは当初、研究や教育目的だけの使用に制限されていましたが、インターネットの利便性が知られるようになると、これを営利目的に使いたいという要望が強くなりました。そして、1990年代に入ると商用インターネットが始まり、今日に至っています。
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