Warning: Invalid argument supplied for foreach() in /home/xs569570/kantuko.com/public_html/wp-content/themes/massive_tcd084/functions/menu.php on line 48

中世ヨーロッパの情報記録、印刷事情

ヨーロッパに印刷技術が伝わったのは14〜15世紀

6世紀末~13世紀初頭において、ヨーロッパの情報技術に関する記録をあまり多くは見かけません。

2世紀初頭に中国で生まれた紙は、誕生から1000年も経った1150年に、モロッコを経てイベリア半島に製法が伝わりました。製紙法が伝わるまでは、10世紀頃にパピルス紙を駆逐して主流となった羊皮紙が使われていました。

印刷技術については、木版印刷が伝わったのが14世紀末から15世紀の初頭頃であると言われています。

元のフビライに仕えたマルコ=ポーロがイタリアに帰国したときか、そのもう少しあとに元からイタリアへ戻った人によって伝えられたものと推測されています。

もともと古代ヨーロッパにおいては、哲学や科学、文学の本がつくられていたようです。ところが、中世には「科学の本は神の教えに反する」として忘れ去られ、本と言えば教会で僧侶たちが1冊ずつ手写した聖書がほとんどでした。

15世紀のなかばにグーテンベルクが印刷技術を発展させるまで、読み書きは本を手に入れられる一部の人にしかできなかったのです。

このコラムの参考文献、弊社代表取締役玉原輝基の2作目『仕事に役立つ、日本人のための情報の世界史』(かざひの文庫)のリンクはこちら

TOP
TOP