数十年後には「触覚」「嗅覚」「味覚」が伝送可能になるかもしれない
現時点で考えられる、人類が目標とすべき究極の通信システムは、「五感通信」ではないでしょうか。
従来の情報通信は、電話やラジオのように「聴覚」に訴えるもの、テレビやインターネットのように視覚(+聴覚)に訴えるものに限定させてきました。一方で、「触覚」「嗅覚」「味覚」を利用した情報通信は、まだ実現していません。

この「触覚」「嗅覚」「味覚」という3つの感覚のうち、「触感」については研究が進んでおり、早ければ6Gが導入される2030年頃には、部分的に実現する可能性もあると言われています。
では「嗅覚」や「味覚」はどうでしょうか?
嗅覚通信や味覚通信は、触覚通信と比べて、より実現が難しいとされています。この実現には脳の研究が進み、脳に嗅覚や味覚の刺激を直接伝える方法が考えられるようですが、そのためには、脳科学のさらなる進歩が必要となってくるでしょう。
五感通信が実現することで、
・「触覚」「嗅覚」「味覚」などの感覚情報が伝送可能となり、より没入感の高い遠隔コミュニケーションが実現する
・感覚情報の記録・再生が可能となることで、思い出や体験の保存・共有の方法が変化し、新たな体験産業が発展する
・医療現場での触診や介護における身体接触をともなうケアが、遠隔で可能となる
といった効果が期待できます。
いつ実現するかは予測が難しいのですが、おそらく数十年後には形になっているのではないでしょうか。そのときには、人類は新しい時代に突入していくような気がするのです。
このコラムの参考文献、弊社代表取締役玉原輝基の5作目(電子書籍)『世界は情報でできている』(星野書房)のリンクはこちら。
