リアルだから伝わるものがある
すでに使い古された表現かもしれませんが、コロナによって、働き方はたしかに変わりました。
もっとも大きいのは、リモートワークやオンライン通信が当たり前になったことですよね。
パソコンやタブレットによるビデオチャットツールで人と会えるようになると、移動も不要になり、資料を画面で共有することができるので、便利であることは間違いありません。
ただ、気になることが、ひとつだけあります。
それは、オンラインやビデオによる通話では、どうしても伝わらないものがあるのではないか…ということです。
わたしには、それがとても重要だと感じるのです。
これを言葉で説明するのはとても難しいのですが、たとえば直接会うから感じられる相手のオーラや波長…となると、抽象的すぎますかね。
言いたいのは、
「いまはオンライン会議があるから、直接会う必要はない」
という風潮がさらに強くなってしまうことへの懸念です。
もちろん目的や条件によっては、オンラインで会うほうが適切な場合も少なくありません。
でも、それでは「何か」が足りない。
本当に大切なものは、直接会わなければ伝わらないことを、忘れてしまっている人もいるのではないでしょうか。
たとえば、営業の人に必要な熱意が、オンラインでは伝わらないかもしれませんよね。
オンライン面談の日常化によって、リアルで会うことの価値が増したことは間違いありません。
リアルで会ったときに、「なんとなく自分と合うな」「何か違和感があるな」といった感覚を覚えたことはありませんか?
これは、オンラインミーティングでは感じられないものです。
たとえば、直接会わずにオンラインの画面だけで人と会っていると、直接会ったときに何かを感じる神経が、退化してしまうのかもしれません。
このような神経や感覚は、決してなくしてはいけないものです。
オンラインはオンラインで使い続けるとして、対面で会うことを0にするのは、いいことではありません。
リアルとオンラインの両方があるからこそ、リアルで人と会うことの価値が高まるのではないでしょうか。
このコラムの参考文献、弊社代表取締役 玉原輝基のAmazon11部門1位の電子書籍『人生は「かけ算」だ!』(BLA出版)のリンクはこちら。