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世界の三大発明から、アジアの底力を思い知る

世界の四大発明はすべて中国

「世界の三大発明」と言えば、火薬・羅針盤・活版印刷ですね。

では、これらを発明した国は、どこでしょうか?

じつは中国なのです。「製紙法」も合わせて「四大発明」と言われることもありますが、そうすると、世界の四大発明はすべて中国ということになりますね。「中世まで中国は最先進国だった」と言われても、あながちウソとは言えないでしょう。

後漢王朝の蔡倫(さいりん)の製紙法は、105年まで遡りますが、そのほかの三大発明は、いずれも宋王朝(960年~1276年)の時代でした。

これらの発明は中国の長い文化や技術の継承を基盤としつつ、宋代の経済の成長などが要因となって、技術の革新が結果となってあらわれたのでしょう。ヨーロッパに先立ちこのような技術革新が結実していたことは、注目に値します

火薬については、7世紀頃に硝石、硫黄、木炭から黒色火薬をつくることがはじまり、宋王朝の11世紀には武器として用いられるようになりました。 世紀の『武経総要』などの書物に、製法が書かれています。

磁石が南北を指すことや鉄を引き寄せることは紀元前の中国ではわかっていて、後漢時代には占いの道具として使われていたようです。11世紀の宋王朝の時代には実用化されて、外洋用の大型船にも使われるようになり、中国に来航していたアラビア人を通じてヨーロッパに伝わったと言われています。それがヨーロッパで改良されて、羅針盤となりました。

活版印刷についても、ヨーロッパは中国で発明されたものを改良して、実用化していったのですね。それも、素晴らしいことです。

 

「世界史」と言うと、どうしても「ヨーロッパ史」が中心になってしまいます。でも、紙や印刷といった情報という分野において、アジアも世界文明を牽引したのだということを知っておきたいですね。

 

このコラムの参考文献、弊社代表取締役 玉原輝基の2作目

『仕事に役立つ、日本人のための情報の世界史』(かざひの文庫)

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