前回に続き、関東通信工業が設立されてから現在に至るまでの約40年間の「情報通信の目覚ましい発展」についてお話しします。詳しくは拙著『通信の日本史』(かざひの文庫)をお読みいただけると幸いですが、本書ではトピックをかいつまんでお話ししますね。
モバイル通信の進化
すでにお話しした通り、携帯電話などに用いられる技術である「移動通信システム」は概ね10年ごとに世代交代してきました。これまでに移動通信システムがどのように進化してきたのか、1G〜5Gまで振り返ります。

・1G(1979年~)
民間用としては世界初となる移動通信機器、「自動車電話」サービスが運用開始されました。当時は、音声の周波数の強弱を利用して情報を伝送するアナログ変調方式が用いられました。
その後端末の小型化が進み、1985年には車外で利用できる肩掛け型の端末「ショルダーフォン」が登場しました。小型とは言っても、現在の常識で考えると「携帯」とは言いにくい大きさだったのです。
・2G(1993年~)
音声を数字のデータに変換して伝送する、デジタル通信方式を使ったサービスが開始されました。
「iモード」などをはじめとするパケット交換技術を使った携帯電話向けインターネット接続サービスが登場し、携帯電話でのメール利用が可能になったのです。若い人は「iモード」を知らないかもしれませんが、携帯電話でメールの送受信や情報の収集ができるようになったのは、当時としては画期的なことでした。
・3G(2001年~)
移動通信システムの国際標準化により、国内で購入した端末が海外でも利用可能になりました。通信が高速大容量化したのも、2Gとの大きな違いです。カメラ付き携帯電話が登場し、撮影した画像をメールに添付して送信できるようになりました。
2001年に登場した「FOMA」が3Gサービスの代表例です。現在でも「写メ(しゃめ)」という言葉を使うかもしれませんが、これは元々2001年にJ-フォン(現ソフトバンク)が開始したサービスの名称です。
・4G(2012年~)
従来型の携帯電話からスマートフォンへの移行が進むなか、通信速度が大幅に向上し、大容量の画像や動画コンテンツでも快適に閲覧することが可能になりました。
・5G(2020年~)
アンテナ技術の進歩により、データ通信が高速化・大容量化しました。通信にかかる時間の短縮により通信遅延が改善され、さらにデバイスと基地局の通信をシンプルにする技術の実用化によって端末の同時接続数が増加しました。
世界でも5G加入者は年々増加していて、2028年末までに50億人を超えると予想されています。
このように、当社は情報通信の進化とともに歩んできたと言えます。
このコラムの参考文献、弊社代表取締役玉原輝基の5作目(電子書籍)『世界は情報でできている』(星野書房)のリンクはこちら。
