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日本におけるインターネットのはじまりと発展(2)

光回線によるインターネットの高速化

2024年3月にサービス終了となったADSLは、従来の電話回線を利用してインターネット接続をする方法でした。

ただし、ADSLには

・電気信号を使って通信するため物理的な距離の問題が生じ、インターネットに接続する場所がNTTの基地局から遠方になるほど通信スピードが落ちる

・周辺にある電話回線の影響でノイズを起こしやすい性質があるため、インターネット通信に影響が出やすい

などの課題があったのです。

そのため、

・傍聴されにくい

・電気的なノイズの干渉を受けにくい

・長距離でもデータの劣化が少ない

・高速である

などといったメリットがある光ファイバーケーブルを利用した通信方法が、現在のインターネット利用において主流となっています。

光ファイバー通信の歴史は意外に古く、アメリカのコーニング社が通信用光ファ イバーの実用化を発表したのは1970年(昭和45年)です。  日本では1985年(昭和60年)の2月に、北海道の旭川と九州の鹿児島をつなぐ日本初のファイバーケーブル網が整備されました。  その後、1988年(昭和63年)にNTTによって全ての都道府県の県庁所在 地に光ケーブルの設置が到達し、まずは通信社がこれを利用することとなりました。

2000年代に入ると技術開発により高速化され、企業向け回線の高速化が進展しました。また、多チャンネルの動画を高速に高品質で配信できる特徴を生かして、ケーブルテレビの幹線部分に使用されるようになっています。

さらに、光ケーブルの低価格化にともない、家庭での普及も拡大しています。

なお、光ケーブルに限らず、日本のインターネット回線は長い間NTTの一社 独占状態でした。  ところが、日本電信電話公社が民営化されてNTTになったとき、いわゆる「通信の自由化」の際に、NTTの持つ光ケーブルを他社に貸借することが義務づけられたのです。  NTTの一社独占状態が終わり、新たに通信事業へ参入する事業者がNTTの 回線を借りて事業を行うことができるようになりました。  それが、現在まで変わらない状況として続いています。

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