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無線〜電波に情報を乗せて(1)〜

電波の発見と、実用化

今回から数回にわたって、「無線通信」の発展の歴史を振り返ります。

無線通信は、いまの通信の礎となった技術です。また、エピソードにはこと欠かない分野なので、歴史を知る意味は大きいものと考えています。

電波とは、光と同じ「電磁波」と言われるもののなかで一定の周波数のものです。

この電波、いまやわたしたちに欠かせないものとなっています。たとえばテレビやラジオ、携帯電話など、日々の生活やビジネスにおいてとても重要な役割を果たしています

電波は、1887年にドイツ人のヘルツが発見しました。2つの金属球の間に強い電圧を加えて火花放電を起こすと、近くに置いてある別の2つの金属球の間にも同じような火花放電が発生することに気がついたのです。

目に見えない何かが空中を伝わって別の金属球に届いた。この見えない何かが、「電波」でした。

この電波を発見したヘルツという名前は、周波数の単位「ヘルツ(Hz)」として残されていることはご存知の人も多いでしょう。

多くの科学者は、ヘルツが発見した電波を無線通信に使えるのではないかと考えて、さまざまな研究を行い、電波の到達距離を伸ばすことに努めました。

そして1895年、イタリア人のグリエルモ・マルコーニが組み立てた無線通信装置が2・5キロメートルの通信実験に成功したのです。それは、先人たちの 技術を巧みにまとめたものだと言われています。  マルコーニの功績は、装置に白銅板のアンテナとアースを備えつけて、微弱な火花放電による電波を十分な電波にして空間に送り出すことに成功したことでしょう。

マルコーニは研究者でありながらもビジネスマンであり、実験の成功後、各国に無線通信会社を設立して、無線通信の分野において世界制覇を目指す活動をしました。

マルコーニのビジネスはかなり強引で、その強引さが日本を無線通信の独自開発に駆り立てたと言っても過言ではありません。

このコラムの参考文献、弊社代表取締役 玉原輝基の処女作『古代から現代までを読み解く 通信の日本史』(かざひの文庫)のリンクはこちら

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