人生を変えた一冊の書
わたしは学生時代にアルビン・トフラーの「第三の波」を読み、強い衝撃を受けました。
この本を要約すると、
「人類は農業革命、工業革命、そしてこれから情報革命という3つの波により社会が変革していく」
というものでした。
その影響もあって、わたしは大学卒業後に、あるソフトウェア企業に就職しました。田舎の両親に就職の報告をしたところ、息子がよくわからない会社に就職したと思い、がっかりされたことをよく覚えています。
わたしの兄が財閥系の銀行に勤めていたこともあり、わたしもそれなりの会社には就職すると思っていたようです。わたしは両親にソフトウェアやこれからの情報化社会について話しましたが、まったく理解してもらえませんでした。
その後、縁あって通信系の企業の経営を任されることになりました。正直に言うと、そのときはまだ通信の重要性に気づいていませんでした。
それから年々進化していく通信技術に接していくうちに、通信は人間社会にとって、もっとも重要な社会インフラであることを実感するようになっていったのです。
真の情報通信革命はこれから!
情報通信技術(ICT)は飛躍的に進化しており、これからどのように進化し、どのような革命を起こすことになるのかということは、わたしたちの想像をはるかに超えたものになるでしょう。現在の情報通信革命はまだまだ初歩的なもので、真の革命はこれから起こるはずです。
もっとも成熟した文明を持つ日本から未来の真の情報通信革命が起こることを、わたしは確信しています。
このコラムの参考文献、弊社代表取締役 玉原輝基の処女作『古代から現代までを読み解く 通信の日本史』(かざひの文庫)のリンクはこちら。