メディアとして一世を風靡した、CD・DVDなどの光ディスク
最近はスマートフォンの普及やインターネット上でのダウンロード、ストリーミングなどの台頭、そしてメモリの大容量化によって利用は減少方向と言われていますが、メディアとして一世を風靡したのは光ディスクでしょう。汎用性が高 く、コストパフォーマンスも非常にいいことから、普及しました。 安価で、データを保存する、誰かに渡すといったことに向いているため、現在 でも光ディスクは物理的にデータを受け渡しする方法のひとつではあります。
光ディスクの初期メディアであるCDは、MOよりも前の1980年代前半に音楽用のメディアとして普及しました。音楽業界で、その安定した音質と容量、頭出しのしやすさで、アナログレコードや磁気メディアのカセットテープを駆逐すると、1990年代のなかば頃からはパソコン向けデータ用のCD–Rとして各社がドライブやメディアの生産をはじめました。
CDには、音楽CDやゲームソフトなどで市販されている読み取り専用のCD –ROM、データの消去はできませんが追記が可能なタイプのCD–R、繰り返しの書き込みや消去が可能なCD–RWというふうに、いくつかの種類があります。その後普及したDVDも、CDと同じようにROM、R、RWがあります。
最近では、ディスク用のドライブが装備されていないパソコンが一般的になっていますね。記憶装置として、USBメモリなどのフラッシュメモリを利用するのが一般的なのではないでしょうか。すでにUSBポートすらないパソコンも出ていますね…。
紙がほぼ唯一の情報記録手段だった時代とは異なり、大容量で、Eメールなども使って情報を渡せる現在は、その前の時代も知っている身としてはつくづく便利な時代になったなと感じます。
このコラムの参考文献、弊社代表取締役 玉原輝基の2作目『仕事に役立つ、日本人のための情報の世界史』(かざひの文庫)のリンクはこちら。