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2大巨頭ビル=ゲイツ、スティーブ=ジョブズとパソコンの普及

ゲイツもジョブズも「世界初のパソコン」と呼ばれるAltairからはじまった

集積回路(ICチップ)の発明は、大規模集積回路(LSI)や超大規模集積 回路(VLSI)へ発展していきました。その一方で、コンピュータの頭脳である中央演算装置(CPU)をひとつの半導体で実現する技術が誕生し、これはマイクロ・プロセッサ(MPU)と呼ばれました。

1974年に、このMPUを搭載した「世界初のパーソナル・コンピュー ター」と呼ばれることもあるAltair8800が、MITS社(Micro Instrumentation and Telemetry Systems)から発売されます。このAltairは、いわゆる「マニア」の間で話題となり、ヒット商品となりました。このなかの2人に、のちにマイクロソフト社を立ち上げることとなるビル=ゲイツポール=アレンがいたのです。

コンピュータを使用するには、その動きを人間が指示する「プログラム」が必要です。彼らはAltairを動かすためのプログラムを書き、MITS社へ供給するビジネスを開始します。そして、1975年にマイクロソフト社を設立します。

もうひとりの「巨頭」も、Altairの縁で立ち上がります。1975年に開催された、Altairに触発されて開催されたマニアの会合で、のちにアップル社を立ち上げるスティーブ=ジョブズスティーブ=ウォズニアックが出会いました。

ウォズニアックが考案したコンピュータを自宅のガレージで製造・販売する計画を立てたジョブズは、ウォズニアックとパートナー契約を結び、1976年にアップル社を設立したのです。

アップル社の「Macintosh」、マイクロソフト社の「Wind ows1.0」

アップル社が1977年に発売した「AppleII」は、パソコン業界初のベストセラーになり、さらに1984年、「Macintosh」を発売しました。  一方でマイクロソフト社は、コンピュータへ出す命令や指示などをユーザーが 画面上で視覚的にとらえて指定できるGUI(グラフィカルユーザーインターフェース)を採用したオペレーティングシステム「Windows1.0」を発売。  このオペレーティングシステムにより、どの会社のパソコンでも同じように操作できる仕組みが構築されたのです。Windowsの発売以来、さまざまな会社がWindowsで操作できるパソコンを販売するようになりました。  MacintoshやWindowsの登場によって、誰でも手軽にパソコンを操作できるようになったのです。

ビル=ゲイツとスティーブ=ジョブズの両巨頭の登場によって、パソコンは飛躍的に進歩し、普及していったと言えます。

このコラムの参考文献、弊社代表取締役 玉原輝基の2作目『仕事に役立つ、日本人のための情報の世界史』(かざひの文庫)のリンクはこちら

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