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「テレビ」の黎明期を知る

テレビが放送されるまで、各国の発明家や物理学者がしのぎを削ってきた

「情報」を語る際には、テレビを素通りするわけにはいきませんね。テレビは長年にわたって、情報やエンターテインメントの発信に大きな役割をしてきました。

テレビが放送されるに至るまで、各国の発明家や物理学者がしのぎを削ってきたのです。1897年にドイツの物理学者、フェルディナント=ブラウンがブラウン管を発明し、テレビの受像装置の原型ができました。ちなみにブラウン氏は、無線通信を実用化したマルコーニ氏とともに、1909年にノーベル物理学賞を受賞しています。

その後1926年には、「テレビの父」と呼ばれている静岡大学名誉博士の高柳健次郎氏が、世界ではじめてテレビを実用レベルで電送と受像を成功させました。ブラウン管に、カタカナの「イ」を表示することに成功したのです。また、1931年にはアメリカへ亡命したロシアのウラジミール=ツヴォルキン氏が「アイコノスコープ」という電子的に画像を走査(受像機で電気信号を画像に組み立てること)できる撮像管を発明しました。これで、鮮明な画像を映し出す機器ができ上がったのです。

その後、1935年にドイツ、1936年にイギリスとアメリカ、ソ連では 1939年に実験的なテレビ放送が開始されました。当時の日本も1940年に開催される予定だった東京オリンピックに向けてテレビ放送を行う計画がありましたが、太平洋戦争によってオリンピックが中止となり、テレビの研究も戦後を待つことになりました。

このコラムの参考文献、弊社代表取締役 玉原輝基の2作目『仕事に役立つ、日本人のための情報の世界史』(かざひの文庫)のリンクはこちら

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