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携帯電話の発明と発展(1)

暮らしに欠かせなくなった携帯電話

携帯電話は、いまとなっては生活の一部となっています。仕事上のデータのやり取り、メールやSMS、SNSによる連絡、地図による検索、調べもの、スケジュール管理…などなど、携帯電話のない暮らしは考えにくくなっていますよね。

情報の蓄積や情報の伝達といったツールとして、本書で携帯電話を扱わないわけにはいかないでしょう。拙著『古代から現代までを読み解く 通信の日本史』 でも、日本の携帯電話の歴史についてお話ししましたので被る部分はありますが、本書はもう少し範囲を世界にも広げて、時系列でお話ししたいと思います。

まずは、携帯電話の黎明期からです。

1940年〜1970年代前半(0G)

携帯電話の前身と呼べるものは、第二次世界大戦中にアメリカ軍が使用したモトローラ社製のトランシーバー「Walkie Talkie」です。モロトーラ社は1941年にこの製品の大量生産を開始しました。これはまさに携帯電話の「前身」であり、携帯電話回線を用いておらず、通話可能範囲は限られていました。

現代の携帯電話に近い、無線による通話システムは、戦後1946年にアメリカのベル・システム社(AT&Tの子会社)による移動電話サービスでした。ベル・システム社は、それまで一般家庭の固定電話で用いられてきた電話回線を活用しつつ、無線電話回線サービスを開始します。

アメリカに続いて、ヨーロッパ各国でも同様のサービスが次々とはじまります。

ところが、当時は人が携帯できるサイズではなく、車載電話機として設置できるものでした。なお、この無線電話回線サービスは、のちの新しい携帯電話回線サー ビス(1G~5G)と対比して、0Gと呼ばれるようになっています。

1970年代に入ると、携帯電話はどうにか片手で持てるくらいまで小型化します1970年に大阪で開催された大阪万博に、当時の電電公社が展示した「ワイヤレステレホン」は、いまで言うコードレスフォンでしたが、話題を集めました。

このコラムの参考文献、弊社代表取締役 玉原輝基の2作目『仕事に役立つ、日本人のための情報の世界史』(かざひの文庫)のリンクはこちら

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