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携帯電話の発明と発展(2)

1970年代後半〜1980年代(1G)

今回も、身近なアイテムである「携帯電話」のお話です。1970年代の後半以降、携帯電話は徐々に進歩して、わたしたちの生活に浸透していくことになります。

1979年、日本で第1世代移動通信システム(1G)を採用したサービスが世界ではじめて実用化されます。これは、東京23区内で電電公社がはじめた自動車電話サービスです。自動車に設置したアンテナで、自動車のバッテリーを電源としていました。このときは電話を車の外へ持ち出すことはできませんでしたので、まだ「携帯」とは言えないものでした。

アメリカでは、1978年にAT&T社とモトローラに対して1G実用化実験の許可が出ていましたが、すぐの実現には至りませんでした。遅れをとったアメリカは、モトローラ社による当時のロナルド=レーガン大統領への直訴も功を奏して、1981年に実用化がなされたのです。この時期、一部の先進国で自動車電話の販売やサービスが開始されました。ただ、固定電話と比べて導入や通話のコストが高すぎたため、広く導入されるには至りませんでした。

1983年にモトローラ社が発売した「DynaTAC 8000X」は、世界初の市販の手持ちできる携帯電話であり、これが最古の携帯電話と呼ばれてい ます。

日本でも、1985年に電電公社から民営化したNTTが「ショルダーホン」を発売しました。これは肩にかけて持ち運ぶもので、重量はなんと3キロ!

1987年には日本初の携帯電話サービスがはじまり、これにともなって携帯電話1号機「TZ–802型」が発売されましたが、その重量は900グラムでした。

1990年代(2G)

1990年代になると、端末の普及が進み、本体に液晶ディスプレイが搭載されはじめました。1991年にドコモから発表された「mova」シリーズは、 当時世界最小の携帯端末であり、国内の契約数を一気に増加させました。

また、同じ1991年のフィンランドを皮切りに、日本でも1990年代なかばから、第2世代移動通信システム(2G)サービスがはじまり、通信方式がアナログからデジタルへと移行しました。  1994年の日本では携帯電話販売の自由化がスタートし、端末の低価格化も進んで、誰でも自由に購入できるようになったことで、携帯電話の加入者数が一気に増えたのです。また、1997年以降は「ショートメール」「着メロ」「iモード」といった電話以外の機能が追加され、ますます身近に使われるようになりました。

このコラムの参考文献、弊社代表取締役 玉原輝基の2作目『仕事に役立つ、日本人のための情報の世界史』(かざひの文庫)のリンクはこちら

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